はじめに
こんにちは。キッシュです🧀私は、第38回管理栄養士国家試験に合格しました。
マロニルcoAって美味しそう
基礎栄養学では、大学で初めて聞く用語がたくさん出てきて、たまに食べ物のように感じますよね。(天の声:それはお前だけだ)
それはさておき、「一問一答を丸暗記する」「単語を書いて覚える」のは、勉強法としてコスパ最悪です。
なぜなら、少し問題形式が変わると解けなくなるからです。
人体・疾病と同じく、基礎栄養学も丸暗記ではなく理解した方が断然コスパが良いです。
そこで今回は、知識0からコスパ良く国試に受かるための【基礎栄養学】の勉強法について解説します。
基礎栄養学の全体像
①栄養の概念
厚生労働省
②食物の摂取
③栄養素の消化・吸収と体内動態
④炭水化物の栄養
⑤脂質の栄養
⑥たんぱく質の栄養
⑦ビタミンの栄養
⑧ミネラルの栄養
⑨水・電解質の栄養的意義
⑩エネルギー代謝
後にも書きますが、「理解する分野」と「暗記する分野」に分けて勉強法を変える事で、コスパ良く攻略出来ます。
「理解する分野」の勉強法
「理解する分野」は、栄養学の歴史、ビタミン・ミネラルの機能以外の全てです。
今からそんなたくさん理解するなんて手遅れだからやっぱり丸暗記の方が早いかも….
そんなことはございません。
いくら量が多くても、丸暗記と比べたら理解する方がよっぽどコスパが良いです。
これから、理解する分野のとっておきの勉強法を3つご紹介します。
栄養学の歴史のオススメの勉強法は、後でご紹介します。
勉強法① なぜ?どうして?シリーズ
基礎栄養学の中でも、栄養素の代謝(消化・吸収)は1番難しい分野かと思います。
しかし、何度も言いますが丸暗記はコスパが悪いです。
是非、なぜ?どうして?を読んでみて下さい。
世界が変わります。
と言うのも、私は基礎栄養学の授業が壊滅的に理解出来ませんでした。
そこで、なぜ?どうして?を読んだのです。
すると、単語一つ一つの意味とつながりを理解出来て、テストだけでなく国試問題も難なく解けるようになりました。
さっきまで生まれたての小鹿だったのに、急に全速力で走れるようになるイメージです。
栄養素の代謝は、それぞれ単独で覚えるより、1から理解した方が断然コスパが良いです。
それは分かったけど、レビューブックじゃダメなん?!
ダメでは無いです。
しかし私としては、レビューブックは知識の総まとめに適していると考えます。
ある程度基礎栄養学は理解出来てて、問題演習の段階だよー!って方はレビューブックが良いと思います。
一方、基礎栄養学の知識は0だよー!って方は、まずはなぜ?どうして?を読んで原理を理解することを強くオススメします。
勉強法② 代謝マップを書く
栄養素の代謝の流れを把握出来たら、代謝マップ(図)を書くのがオススメです。
代謝マップなんて、参考書に載ってるじゃん!
自分で書くなんて時間の無駄じゃん!
実は、私もそう思っていました。
しかし、代謝マップを書くべきだと思う理由は2つあります。
1つ目は、あらゆる代謝をいっぺんに復習出来るようにするためです。
例えば、解糖系、TCA回路、β酸化などは、互いに深く関わってます。
しかし、参考書のスペース上、ほとんどの場合全ての回路が同じページに書いてある事は無いです。
そのため復習する度に、
TCA回路は…見つけた!そして解糖系は32ページにある!あれ、TCAどこだっけ
という風に、参考書を行ったり来たりしなければなりません。
これは、面倒だし互いの関わりが分かりにくいです。
一方、代謝マップを書けば、ページをめくる手間も省けるし、互いの関わりが一目で分かるようになります。
つまり、ストレスフリー&コスパ抜群!
2つ目は、書く事でアウトプット出来る点です。
完璧に理解していても、いざ自分で代謝マップを書くとなると、意外に難しいです。
しかし、実際に書く事で…
マロニルcoAって食べ物だと思ってたけど脂肪酸の生成に関係してるのか!
など新たな発見があります。
私が実際に作った代謝マップです。
赤:解糖系 オレンジ:TCA回路 青:脂肪酸合成 緑:β酸化 黄緑:尿素回路 紫:グリコーゲン分解・合成
少し大変でも、書いてしまえば国試まで長い期間使えるのでやる価値は大アリです。
代謝マップにビタミンを記入すると、欠乏症・過剰症も理解出来て一石三鳥です。
勉強法③ レビューブック&YouTube
なぜ?どうして?を読み、栄養素の代謝も理解出来たら、いよいよレビューブックの出番です。
レビューブックでは、なぜ?どうして?でマーク出来ない細かい部分を勉強していきます。
また、レビューブックを読んでも腑に落ちない部分は、YouTubeを活用するのがオススメです。
無料&短時間&分かりやすいYouTubeを、活用しない手はありません。
私の場合、食品タンパク質の評価の問題が苦手でいつも間違えていました。
レビューブックや、なぜ?どうして?を読んでも腑に落ちなかったため、YouTubeを見てみました。
そうすると、モヤモヤしてた霧が晴れたかのように理解できたのです。
ちなみに、二重標識水法もYouTubeで理解しました
「暗記する分野」の勉強法
勉強法① 語呂合わせ
私は栄養学の歴史をどうしても覚えられず、苦手でした。
そこでとても役に立ったのが語呂合わせです。
オススメの動画をご紹介します。
私は、この動画を2回ほど見たら、なんと栄養学の歴史が苦手では無くなりました。
管永通宝さんは、𓏸𓏸の覚え方をたくさん発信して下さってたので、大活用してました。
チャンネル登録必須です!!
勉強法② 周辺知識をまとめて覚える
レビューブックは、周辺知識をまとめて覚えるのに最適です。
え、それどういうこと??
ご説明します。
例えば、「リンは核酸の構成成分である」という問題が出たとします。
この時、核酸だけでなく、リン脂質やATPなど、リンで出来ている成分をまとめて覚えるのです。
そうすると、「リンはATPの構成成分」であるという問題が出たとしても迷わず解けます。
しかし、「リンは核酸の構成成分である」という事だけ覚えていたら、
ATP?え?リンだっけ?
という風に迷ってしまいます。
こうならないために、周辺知識をまとめて覚えておくと、後々楽になるのでコスパ良いです。
レビューブックは、一目見ただけで周辺知識を復習出来るので過去問演習のお供としても最強です!
まとめ
今回は、知識0からコスパ良く国試に受かるための【基礎栄養学】の勉強法について解説しました。
過去問・模試を解く ⇒なぜ・どうしてを読んで原理を理解する ⇒代謝マップを書く(後々とても便利) ⇒レビューブックとYouTubで細かいところを理解する ⇒暗記する(語呂合わせ、周辺知識まとめ)
基礎栄養学は、原理さえ理解してしまえば怖くありません。
コスパ良く勉強していきましょう^^
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